聖マリアンナ医科大学病院の皮膚科乾癬外来で、尋常性乾癬に対してビメキズマブ(ビン ゼレックス)またはリサンキズマブ(スキリージ)による治療を受けた患者さんへ ( 医学系研究に関する情報 )
2023年10月18日
聖マリアンナ医科大学病院の皮膚科乾癬外来で、尋常性乾癬に対してビメキズマブ(ビン
ゼレックス)またはリサンキズマブ(スキリージ)による治療を受けた患者さんへ
( 医学系研究に関する情報 )
聖マリアンナ医科大学病院皮膚科では、以下の臨床研究を行っております。この研究は
、通常の診療で得られた過去の診療記録および検査結果を解析する研究です。このような
研究は、文部科学省・厚生労働省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理
指針」の規定により、研究内容の情報を公開することが必要とされております。この研究
について詳しくお知りになりたい時や、研究への参加を希望されない場合は下記の「お問
い合わせ先」へご連絡ください。
本研究は聖マリアンナ医科大学生命倫理委員会(臨床試験部会)にて審議され学長の許可を
得て実施しております。
【研究課題名】
ビメキズマブ(ビンゼレックス)からリサンキズマブ(スキリージ)へアクティブスイッチ
を行った尋常性乾癬の検討
【研究責任者】
研究責任者:聖マリアンナ医科大学 皮膚科学 宮垣朝光
【研究の目的】
尋常性乾癬は、銀白色の鱗屑(皮膚の粉)が付着した盛り上がった紅斑が全身に現れ、皮
膚や爪の症状のために患者さんの生活の質が低下しやすい慢性炎症性の皮膚の病気です。
そのため、安全性が高く即効性のある治療が必要です。
尋常性乾癬の治療薬として様々な種類の生物学的製剤が登場しています。例えばIL-17抗
体製剤であるビメキズマブ(ビンゼレックス)は効果が早く効果も高い一方、1回目の投与
から16週までは4週ごとに注射に通院する必要があり、口腔内カンジダ症などの合併症が
問題となります。また抗IL-23抗体製剤であるリサンキズマブ(スキリージ)は効果の安全性
が高く、注射のための通院も12週毎でよいのですが、効果がでるまでに2-4か月かかり
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ます。
本研究は、尋常性乾癬に対して1回目にビメキズマブ(ビンゼレックス)を投与し、2回
目以降はリサンキズマブ(スキリージ)の治療にきりかえた患者さんおよびビメキズマブ(ビ
ンゼレックス)またはリサンキズマブ(スキリージ)単剤による治療を受けた患者さんのデー
タを解析し、治療の有効性、安全性について検討することを目的としています。
【研究の方法】
尋常性乾癬に対してビメキズマブ(ビンゼレックス)からリサンキズマブ(スキリージ)へ
のきりかえの治療を受けた患者さんおよびビメキズマブ(ビンゼレックス)またはリサンキ
ズマブ(スキリージ)単独による治療を受けた患者さんについて、年齢、性別、身長、体重
、併存疾患、既往歴、家族歴、治療歴、治療内容、治療経過、検査結果
、PASI、DLQI、sPGAなどの皮膚症状や掻痒のスコアなどの臨床情報を収集し、それらの
関係性について解析を行います。
【対象となる患者さん】
2018年1月1日~2023年8月3日に、聖マリアンナ医科大学病院皮膚科乾癬外来で尋常性乾
癬に対してビメキズマブ(ビンゼレックス)またはリサンキズマブ(スキリージ)による治療
を受けた患者さんになります。研究期間は、2028年3月31日までです。
【個人情報の取り扱いについて】
研究で使用する診療情報は、患者さんの氏名や住所など、患者さんを直接特定できる個
人情報を削除します。また、研究成果は学会や学術雑誌などで発表することがありますが
、その際も患者さんを特定できる情報は使用しません。
【研究の資金源等、関係機関との関係について】
この研究は、文科省科学研究費補助金で実施します。企業等の第三者機関からこの研究
のための資金提供や労務提供は受けていませんので、利害の衝突は発生しません。
【参加を希望しない患者さんへ】
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この研究に参加を希望されない場合は、2024年3月31日までに下記問い合わせ先ま
でご連絡ください。あなたに関するデータを削除します。ただし、解析結果を学会や雑
誌に発表した後は、患者さんまたはご家族からの撤回の内容に従った措置を講じること
が困難となる場合があります。
【問い合わせ先】
〒216-8511
神奈川県川崎市宮前区菅生2丁目16-1
聖マリアンナ医科大学病院 皮膚科学
准教授 宮垣朝光
電話 044-977-8111(代)内線:3238 9:00-17:00
FAX 044-977-3540
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