聖マリアンナ医科大学病院で、血管内大細胞型B細胞リンパ腫の疑いで皮膚生検を受けた患者さんへ(医学系研究に関する情報)

聖マリアンナ医科大学病院皮膚科では、以下の臨床研究を行っております。この研究は、通常の診療で得られた過去の診療記録および過去の皮膚生検組織等を解析する研究です。このような研究は、文部科学省・厚生労働省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、研究内容の情報を公開することが必要とされております。この研究について詳しくお知りになりたい時や、研究への参加を希望されない場合は下記の「お問い合わせ先」へご連絡ください。

【研究課題名】

血管内大細胞型B細胞リンパ腫診断のためのランダム皮膚生検の臨床的、病理学的解析

       

【研究責任者】

研究責任者:聖マリアンナ医科大学 皮膚科学 宮垣朝光

【研究の目的】

 血管内大細胞型B細胞リンパ腫は、小血管の中でのみリンパ腫細胞が増える特殊な悪性リンパ腫です。進行すると、血球が減ったり、意識消失などの神経症状が出現し、予後不良であり、早めに診断することが大切です。ですが、早期の時点では発熱のみで特異的な症状が出ない患者さんも多く、ランダムに皮膚を採取し、皮膚の小血管内のリンパ腫細胞を確認することで診断をするという手法が行われます。

本研究の目的は、血管内大細胞型B細胞リンパ腫の疑いがあり、皮膚生検を受けた患者さんのデータを解析し、皮膚生検の有用性、適切な採取法、血管内大細胞型B細胞リンパ腫の診断となった患者さんと他の疾患の診断となった患者さんの違いなどを明らかにし、血管内大細胞型B細胞リンパ腫が疑われるような患者さんの診療を改善することを目的としています。

 

【研究の方法】

血管内大細胞型B細胞リンパ腫の可能性が疑われ、皮膚生検を受けた患者さんについて、年齢、性別、皮膚生検の手法、背景疾患、既往歴、家族歴、最終診断、治療内容、治療経過、検査結果、病理学的解析結果などの臨床情報、病理情報を収集し、それらの関係性について解析を行います。

【対象となる患者さん】

2010年4月1日~2022年3月31日に、聖マリアンナ医科大学病院皮膚科で血管内大細胞型B細胞リンパ腫の可能性が疑われ、皮膚生検を受けた患者さんになります。研究期間は、2026年3月31日までです。

【個人情報の取り扱いについて】

研究で使用する診療情報は、患者さんの氏名や住所など、患者さんを直接特定できる個人情報を削除します。また、研究成果は学会や学術雑誌などで発表することがありますが、その際も患者さんを特定できる情報は使用しません。

【研究の資金源等、関係機関との関係について】

この研究は、文科省科学研究費補助金で実施します。企業等の第三者機関からこの研究のための資金提供や労務提供は受けていませんので、利害の衝突は発生しません。

【参加を希望しない患者さんへ】

  この研究に参加を希望されない場合は、2022年12月31日までに下記問い合わせ先までご連絡ください。あなたに関するデータを削除します。ただし、解析結果を学会や雑誌に発表した後は、患者さんまたはご家族からの撤回の内容に従った措置を講じることが困難となる場合があります。

【問い合わせ先】

  〒216-8511

  神奈川県川崎市宮前区菅生2丁目16-1

  聖マリアンナ医科大学病院 皮膚科学

   准教授 宮垣朝光

   電話 044-977-8111(代)内線:3238 9:00-17:00

FAX 044-977-3540

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